フェイスリフト
フェイスリフトとは顔のたるみをとる手術です。重力で下垂した眉、まぶた、頬、口角、首の皮膚などを元の位置に戻すとともに、ゆるんだフェイスラインを引き締めます。皮膚だけの手術では不十分なので、ゆるんだ筋肉や脂肪も同様に引き上げて固定することで手術効果を高め、長持ちさせます。
フェイスリフトでは、たるみによる皺は改善されますが、深い表情皺や皮膚自体の老化によるちりめん皺などは完全に消せないこともあります。また、たるみの程度や部位にはかなり個人差があり、同じ年齢でも手術の部位や方法は異なります。手術前に、自分にとってのベストチョイスは何か、よく相談しましょう。
- たるんだ顔まわりの部位を元の位置に。
- ゆるんだフェイスラインを引き締め。
- 手術前にしっかりとカウンセリング。
フェイスリフトの種類と傷跡
額の横ジワや眉間のシワ、眉毛の下垂などが気になる方は「顔上半分のフェイスリフト」がお勧めです。ホウレイ線やブルドッグフェイス、首のシワやタルミが気になる方は「顔下半分のフェイスリフト」がよいでしょう。「顔全体のフェイスリフト」はそれらを組み合わせた方法で、額から首まで全体のシワやタルミが気になる方にお勧めです。
「ミニリフト」は比較的若年者で首のタルミの少ない方に適しています。もちろん年配の方であっても、余り極端な変化を望まない方にはお勧めできます。 このほか、前額中央部やコメカミなど部分的なリフトもありますのでカウンセリングの際にご相談下さい。
手術の効果
大まかな目安として、術前の状態で次のようなテストをしてみて下さい。まず座った姿勢で鏡を見て、次に仰向けに寝て鏡を見ます。前者が術前(現状)、後者が術後に現れる大まかな手術効果だと思ってください。この2つの差が大きいほど、効果は大ということになります。
手術後の経過と合併症
- 腫れと皮下出血
手術の種類にもよりますが、腫れは1〜2週間、皮下出血は2〜3週間でおさまります。 - 傷あとの硬結(シコリ)と赤味
傷あとは1〜3カ月くらいシコリとして硬く触れますが、6カ月くらいで軟らかくなります。傷の赤味も6カ月〜1年くらいで目立たなくなります。 - しびれ
皮膚を切開して皮下を剥離しますので、一時的にしびれが生じますが、6カ月〜1年くらいで徐々に回復します。 - 頭髪の脱毛
傷の周囲の頭髪が一時的に抜けることがありますが、これは術後の血流の関係で、この1〜2カ月以内に抜け落ちる運命にあった毛が一度に抜けるために起こるものです。その後、新しい毛が生えてきますので心配いりません。