〈美容〉包 茎
包茎には、真性と仮性の2つがあります。 亀頭を覆った包皮がむけないのが真性包茎で、自分で包皮をむくことができるのが仮性包茎です。積極的手術は真性包茎で、仮性の場合は本人が気にならなければ必ずしも手術の必要性はありません。
手術の方法
局所麻酔下に、亀頭にかぶる余分な包皮を切除します。手術時間は20分程度です。 次のように、切開する部位で傷あとの位置は変わります。
- 亀頭のすぐ下での切除
包茎でない人に比べると亀頭の下の粘膜部分が少なくなるため、見た目に多少の不自然さを伴いますが、術後の腫れも少なく傷あとも比較的目立ちにくいのが特徴です。 - 亀頭から1センチ位下での切除
泌尿器科などで昔から行われている最も一般的な方法で、傷あとは 1)3)の方法に比べると目立ちますが、傷の治りもよく安全な方法です。 - 陰茎の根本での切除
傷あとは毛の中に隠れますので目立ちにくいのですが、1)2)の方法に比べると傷あとが大きい、傷の治りがやや悪い、腫れが強い、勃起時につっぱり感が出やすい、などの欠点があります。
手術の経過及び注意事項
- 抗生物質と痛み止めが処方されますので、指示に従って服用して下さい。 1週間位は触ると痛みがあるのは普通ですが、4、5日頃から痛みが強くなるようであれば化膿の心配がありますので、すぐにご連絡下さい。
- 手術後は専用のバンデージで創部を保護していますので、消毒の必要はありません。
- にじむ程度の出血は問題ありません。ポタポタと出血するようなら再縫合を要することもありますので、ご連絡下さい。
- 手術後1週間目にバンデージをはずしますので、来院して下さい。それまでは創部を濡らさないで下さい。バンデージをはずして傷口に問題なければ、翌日からシャワーや入浴が可能です。入浴後は、お渡しする消毒薬で1週間くらい消毒して下さい。
- 切開した部分から亀頭側に腫れが出ます。2週間くらいでおさまりますが、根本切開では1ヶ月位続くことがあります。
- 溶ける糸で縫合してありますから、抜糸の必要はありません。どうしても気になるようなら、2週間目以降に抜糸できます。
- 傷口が開かないよう、手術後1ヶ月は性交を控えて下さい。