〈形成〉刺青(外傷性刺青を含む)の治療
刺青(イレズミ)の治療は、アザの手術と同じく、皮膚のどの深さまで色素が入っているか、あるいはその大きさによって、治療法や傷の治り方も異なります。
皮膚の浅い層までであれば傷の治りも早く、傷あとも比較的目立たないものになります。反対に深い場合には、創の治癒にも時間がかかり、ときにケロイド状となることもあります。また、いわゆるスジ彫り(線のみの絵柄や字など)の場合は、レーザー治療であっても模様が部分的に傷となって残ることがあります。
1. レーザー治療
刺青の深さや色などによって異なりますが、複数回の治療が必要になります。
範囲が小さければ麻酔クリームの塗布で治療可能ですが、広範囲の場合は局所麻酔(注射)が必要になることもあります。
縫縮術
切り取って縫い合わせることで1本の傷あとにします。
刺青が小さくて皮膚に余裕があることが条件です。
なるべくきれいな傷になるように丁寧に縫合しますが、それでも傷あとは残ります。とくに、腕、脚、胸、肩などは、傷あとが赤く盛り上がってケロイドになりやすい部位です。